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はじまりは巻紙から

先のブログで、茶道のお茶事に行ってきたことを綴りました。

今回は少し遡って、お茶事のご招待を受けたときのことを書きたいと思います。

お茶事のお招きは、自宅にお手紙が届くところからはじまります。

自宅に個人的なお手紙が届く機会はめっきり減りましたので、ポストを空けてお手紙を見つけるととても嬉しい気持ちになります。

お手紙と言いましても、お茶事のお招きのお手紙は横書の便箋ではなく、巻紙です。(下記のイラストのようなもの)

茶道を始めるまでこのような形のお手紙を受け取ったことがなかったので、「まっ巻紙〜!!」とただただ感動でした。

しかし感動している場合ではありません。お手紙をもらいっぱなしというわけにはいきませんので、こちらもご返事を書きます。

巻紙でのお手紙がはじめての私は、まずは巻紙を買うところから。そして何度も文面を書き直し失礼がないか確認し、慣れない縦書きを筆でしたためる…私にはもう一仕事です(笑)

でもこれがとても勉強になるのです。

縦書きのお手紙の体裁を再確認し(分かっていても念のため)、季節のご挨拶に合う言葉やお招きいただいたことへの感謝の言葉を頭を捻りながら考える。そして一文字一文字丁寧に書く。(丁寧に書きましたが字が下手で失礼いたします)

書き終わったあとは、なんともいえない達成感に満たされます。あまりにも手を掛けて書き上げたお手紙なので愛着が湧いて出すのが惜しいと思うこともあります(笑)

茶道のお稽古はお茶のことだけでなく、今回のお手紙のように日本文化の素晴らしさを改めて感じることができ、とても奥深いものです。

私は40歳を過ぎてからお稽古を始めましたが、同じ教室には最近20代の新しい男性の生徒さんが増えました。茶道は女性のイメージが強いかもしれませんが、もともとは武士が嗜んでいたものですので、男性のお点前姿はとても様になります。

20代の方たちも巻紙でお手紙を書く方が増えれば…なんだか素敵な日本の未来が想像できますよね。

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