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お願いしたいときは「依頼形」で。

人にお願いごとをするとき、どのように伝えていますか?

「~してください」「~お願いします」はいかがでしょう。正しい敬語を使用していますし、丁寧な表現なので何の問題もなく感じるかもしれません。しかしこれらの言い方は、相手に選択の余地を与えない半強制的な印象を持たれてしまいます。

対面で直接伝える場合でしたら、柔らかい言い方や笑顔、声のトーンによって半強制的な印象は避けられるかもしれません。しかしメールやLINEなどのツールで間接的に伝えると、どのような状況(どれくらいの必要性があって)で頼んでいるのか相手にニュアンスが伝わりにくく意思疎通が上手くいかないことがあります。

実際に私も、まだ人間関係が浅い方からのメールやLINEで「~してください」と言われ、「この人、厳しい人なのかしら…」という印象を受けたことがあります。

100%相手に引き受けてもらいたいという場合や無駄な押し問答が必要ない場合、また禁止行為を伝える場合は、「~してください」と伝える方が良いことがあります。ではそれ以外の時はどのように伝えましょうか。

おすすめは、依頼形で伝えるということ。「~していただけますでしょうか」「~お願いしてもよろしいでしょうか」と相手がどのようにするか応えを委ねる伝え方です。

伝えたいことは同じなのですが、語尾をほんの少し変えただけで相手に与える印象は180度変わります^^

「この荷物を運んでください」と「この荷物を運んでいただけますでしょうか」、いかがですか?

もしあなたが頼まれる側でしたら、どちらの表現の方が「快く引き受けたい」と思うか、またできない場合断りやすいか、一目瞭然ですよね。

人間は一人では生きていけませんので、周りの方とお互いに協力しながら助け合っていかなければなりません。自分がお願いする場合もあれば、お願いされる側になることもありますよね。どちらの立場になってもお相手のことを考えて感じよく振舞えるように、普段から美しい言葉を選んでみましょう。

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