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椅子はきちんと元の位置に戻す

レストランやオフィス、もちろん家でも、椅子から立ち上がったとき、椅子をきちんと元の位置に戻していますか?

ささいなことですが、このような小さな心遣いが「品」につながってくると思います。

立ち居振る舞いレッスンでは、「美しい椅子の座り方・立ち方」を練習しますが、どんなに美しく座れても、椅子をきちんと戻していなければ、最後の始末が悪くそれまでの行動の品も落としてしまうことがあります。

専門学校でも「立ち上がるときは必ず椅子をしまうこと」を徹底しています。信頼される社会人にはこのような基本動作がいかに大事であるかということを認識させるためです。すると、入学当初はぎこちなかったり、ついうっかり椅子を戻し忘れたりする学生も、1か月後には全員がスムーズにできるようになります。なので、就職活動の面接など緊張する場面でも身体が自然と動き、内側からにじみ出る品の良さをアピールすることができます。習慣化することの大切さを毎年痛感いたします。

私たち大人はいかがでしょうか。私は法人営業でたくさんの会社を訪問しましたが、応接室の椅子はきちんと整っていますが、オフィス内となると椅子が出しっぱなし、回転する椅子に関しては、そこに座っていた方がどちらに出向いていったのか分かるほど椅子の向きさえも乱雑でした。

今は時間に追われ忙しい生活をしている方が多いですが、その中でも椅子をいつも丁寧にしまえる方は、心の余裕があり品性を感じられます。このとき、ガタガタと音を立てないように、そして椅子は両手で扱い、動作も控えめにすることができればより良いですね。

また自分の印象を左右するだけでなく、椅子をしまわずにそのまま出しっぱなしにしていると、通行の方の邪魔になりますし、足を引っかけて転びそうになったり、もしその場所を車いすの方や目が不自由な方が通ると椅子によってケガをする可能性もあります。これは品の良し悪し以前に、マナー違反になりますよね。

品の良い行為は、周りの方も心地よく過ごしやすくなる環境に通じます。

ほんの少し、行動を変えるだけ。

今日から立ち上がるときは椅子をきちんとしまいましょう♡

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