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雛人形の飾り付け

最近主流になっている雛人形は7段飾り。

最上段にはお内裏様とお雛様、その他は三人官女、五人囃子、左大臣、右大臣、仕丁(しちょう)などが並べられます。

実はこれらの人形は昔の宮中の人々を表したもので、お内裏様とお雛様は実は天皇陛下と皇后様ということをご存知でしたでしょうか。しかし、それでは恐れ多いということで表向きは皇子様ということになっています。

皇子様とお姫様のすぐ下の段には三人官女が飾られます。彼女たちは宮中の中でもトップクラスのキャリアウーマンでお姫様の教育係。その中でも真ん中に座る女性は眉がなくお歯黒の既婚者でいわゆる女官長のような立場です。両側に立っているのは若い女性です。お人形のお顔からは分かりづらいですけどね。

五人囃子は宮中の楽団で若い男性で構成されており、その下段は雛壇に向かって右側に左大臣、左側には右大臣。日本は左上位でしたので年配の左大臣の方が立場は上になります。そしてさらに下段には宮中の雑用係の仕丁が並び、その他は花嫁道具などが飾られます。

このような雛飾りは江戸時代中期ごろからで、お内裏様とお雛様を理想の夫婦として飾るようになったそう。

いつ見ても穏やかな表情のお内裏様とお雛様に憧れるのは今も昔も変わらないのですね。

春を感じる暖かい日差しとお雛様に癒され、もうすぐやってくる春の訪れを心待ちにしましょう。

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