あまり気にされることはないかもしれませんが、お箸にも格があるのをご存じですか?今回は3種の箸のお話をしたいと思います。
まず一番格が高いのは、「祝い箸」です。お正月に使う、両端が細くなっている箸です。「神人共食」という世界類ない日本独特の共食文化があります。神様と一緒に食事をする箸ですから、格が高いのは言うまでもありませんね。
二番目に格が高いのは「割り箸」です。箸は他人と共用したくないという清潔好きな日本人の国民性を表した箸です。毎回新しい箸を使うわけですから、なんとも贅沢な箸でしょう。中でも懐石料理をいただく際の「利休箸」はおもてなしの心を表した代表的な箸です。
三番目は、「マイ(自分の)箸」です。箸を使って食事をする国はたくさんありますが、自分専用の箸があるのは日本だけです。男性用、女性用、子ども用と種類も豊富です。自分の手に合った箸を使うことは箸を正しく持ち、正しく使うことができ、美しく食事をすることに繋がります。ちなみに自分に合った箸の長さは、親指と人差指を直角に広げ、両指先を結んだ長さの1.5倍の長さがちょうど良いとされているようです。
ぜひご自分のベストマイ箸を見つけてくださいね。