3月3日は雛祭り。女の子の成長を願う日です。
私たちの目を楽しませてくれる雛人形。美しいお姿をいつまでも眺めていたくなりますが、「片付けるのが遅れると婚期も遅れる」とよく言われます。
では、なぜそのようなことが言われるようになったのでしょう。
まず雛人形は節句のお祝いが終わったらその日のうちに片付けましょう。
理由は先のコラムにも書きましたが、雛祭りは元々は邪気払い。雛人形は女の子の厄を移し取ってくれるものなので、できるだけ早く仕舞うほうがよいのです。
「婚期が遅れる」は迷信ですが、「片付けができないとお嫁に行き遅れる」と言われたほうが「厄祓い」よりはピンとくるでしょう。年中行事を通じて躾がなされていたのですね。
今の時代は「結婚適齢期」のような言葉はナンセンス。となると、やはり本来の意味をきちんと知っておく必要があります。
お祝いが終わりましたら来年またお顔を見られる日まで大事に仕舞ってくださいね。