ハガキや封筒の宛名の書き方が分からない、郵便を送るときに切手を貼らなければならないことを知らない、そもそも郵便局って何してるところ?という人が増えているそうです。
「これ、郵便出しといて」と先輩から頼まれた新入社員はその手紙を郵便局に持って行き、郵便局員さんに切手も貼らずに「はい」と手渡しし、そこで指摘をされて初めて郵便を送るときには切手を購入しなければならないと気付くのだそう。
最初に聞いた時は衝撃を受けましたが、友人や生徒さんたちに話すと、結構あるある話だそうです。
年賀状を書かない、何でもメールで瞬時に送っちゃうという時代ですものね、手紙を送った経験がないのも仕方ないのでしょうか。昭和生まれの私は少し寂しい気がいたします。
振り返ると、普段の生活や職場環境の中で自然と身に付けたマナーがたくさんあり、親をはじめ私の周りにいてくださった方々に心から感謝です。
しかし最近のビジネスマナー本を見ると、私の時代では言われなくても当たり前だったことがあえて書かれていたりします。ビジネスマナーを教える立場として、世代による「あたりまえ」の違いもきちんと把握しておかなければと年々思います。
今はハラスメントに繋がることを恐れ、注意する人も少なくなりましたが、私は注意する方が良いのか、注意しない方が良いのか、自分の保身のためではなく、相手の将来に取って良い方法を選択していきたいと考えています。
講師は教える立場ですが、生徒に教えられることもたくさんあります。
郵便局のお話も若い世代の現状を知るよい機会となりました。私にとっては「なぜ理解できないか」の謎が一つ解けたような気がし、ちょっとスッキリしたのです(笑)
「人に教える」ことは本当に難しい仕事だとつくづく思いますが、学びの多い楽しい仕事だと日々実感しております。
マナー講師や専門学校講師としてご活躍されたい方がいらっしゃいましたら、どうぞお声を掛けてください。教壇に立てるまでのご指導をさせていただきます^^