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便利な言葉は使いすぎに要注意

先日、マナー講師の会で「挨拶言葉」が話題にあがりました。

職場でご挨拶をするとき、時間帯がいつであろうと、相手が誰であろうと、とりあえず「お疲れ様です」と言っている方が多いのではないかと。

何も挨拶をせずに通りすぎるより「お疲れ様です」と言葉があることは良いかもしれません。しかし「お疲れ様です」は相手を労う意味も含まれているので、目下から目上の方に使うことは本来の意味を考えるとあまり好ましい言葉ではないよね、という議論になりました。

私の話ですが、クライアント先でも朝エレベーターに乗ったとき、私は「おはようございます」と言って乗り込んだのですが、返ってくる言葉は「お疲れ様です」がほとんど。「私、朝一から労われてる⁉」と違和感を感じました。おそらく発している方には、そこまでの意味はないと思いますが。

そもそも、挨拶言葉とはお互いに気持ちよく過ごすために、また相手と良い関係を築く大切な言葉でありますが、残念ながら全く意味を成していないということです。

また最近は、使い慣れない言葉を使って恥をかくなら、みんなが使っている便利な言葉ですませようといえ傾向があります。自分が認められなかったときの恐怖が勝るのだそうです。

朝は「おはようございます」、お昼間は「こんにちは」、夜は「こんばんは」、お世話になっている方には「いつもお世話になっております」「いつもありがとうございます」、上司には「本日もよろしくお願いいたします」「本日もありがとうございました」が好ましいのではないでしょうか。

挨拶言葉、せっかく発するのなら相手に気持ちよく受け取っていただけるように臨機応変に使い分けられるように、そして心を込めて伝えましょう♡

ちなみに「お疲れ様」と同様に多用される言葉が「すみません」。

相手がしてくれたことに感謝の気持ちを伝えるときは「ありがとうございます」がベストですよね。

本当に「お疲れ様です」「すみません」と伝えたいときもありますが、使いすぎると言葉は効力を失ってしまいます。

職場は様々な立場、年齢層の方がいらっしゃいます。全ての方に同じご挨拶で良いはずがありません。ぜひお一人お一人に合わせた言葉を選んでお使いになってください。きっとあなたの印象が良くなるはずです♡

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